1都3県「シニアが本当に住みやすい街」 3位「大泉学園」、2位「西白井」、1位は?アルヒが発表

» 2023年03月17日 06時30分 公開

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 アルヒ(東京都港区)は、住宅専門家が1都3県の住みやすい街を厳選した「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞2023」シニアランキングを発表した。1位は東京都の「浜町」(総合評価3.96)だった。2位には千葉県の「西白井」(同3.77)、3位には東京都の「大泉学園」(同3.76)がそれぞれ選ばれた。

photo シニア夫婦のイメージ(提供:ゲッティイメージズ)
photo 「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞2023」シニアランキング(出典:プレスリリース、以下同)

首都圏内の移動に優れた「浜町」

 1位の「浜町」(都営地下鉄新宿線)は、都営新宿線のほかにも6つの路線を利用可能。千葉県や神奈川県方面への移動にも便利で、羽田・成田両空港とバスで接続できる「東京シティエアターミナル」も徒歩圏内の立地だ。

 駅周辺にスーパーがあり、日常生活の買い物がしやすい点も大きな特徴だ。「人形町商店街」や「甘酒横丁」も駅から徒歩10分圏内にあり、ショッピングや食事を楽しむことができる。「浜町公園」や「隅田川テラス」など自然を身近に感じられるスポットが豊富である点も評価された。

photo 1位の「浜町」

自然豊かな「西白井」

 2位の「西白井」(北総鉄道北総線)は、「千葉ニュータウン事業」による計画的な街づくりで自然に囲まれた住空間を形成している。車道と分離させた平たんな歩道など、安心安全に歩ける環境を整備している。

 白井市では、関係各所と連携し「しろい高齢者みまもりネット」を構築。困っている高齢者などを見つけた際に必要な窓口に連絡しやすい環境を構築するなど、シニアが安心して生活できる体制を整えている点が評価された。

 日常生活の買い物に便利な施設が駅から徒歩5分圏内に集結しており、コミュニティバス「ナッシー号」では、スパや市民プールにもアクセスできるなど、移動手段の利便性も高い。

photo 2位の「西白井」

落ち着いた環境の「大泉学園」

 3位は「大泉学園」(西武池袋線)。駅周辺の住宅地は、平たんな道が多く犯罪が少ないなど落ち着いた環境が魅力だ。北側の「風致地区」に指定されたエリアでは良好な自然的景観を維持している。

 駅周辺の医療・福祉施設も充実している。高齢者の増加に応じて「順天堂大学医学部付属練馬病院」のリニューアルなど、行政の福祉サービスや地域医療の拡充を図っている点が評価された。買い物施設も駅からペデストリアンデッキで直結していて、日常の買い物がしやすい環境が整っており、シニアに人気だ。

photo 3位の「大泉学園」
photo ランクイン場所の位置関係

 同調査は、1都3県でシニア世代のアルヒの住宅ローンを利用し購入した物件データ(21年8月〜22年7月)を町名単位で集計。これらのデータを基に、住環境、交通の利便性、教育・文化環境、コストパフォーマンス、発展性の5つの基準を設定し、住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査のもと選定した。

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