副回線サービスは、2社とも料金やデータ容量は同じだが、細かい点で違いがある。
個人の場合、申し込みはauとUQ mobileは同Webサイトかお客さまセンターからとなる。ソフトバンクはショップで申し込むが、利用できるのはeSIMに対応したスマホのみだ。
料金は同じで、個人向けが月額429円、データ容量が500MB/月、音声通話料は22円/30秒、SMS送信料は3.3円/通。法人向けは月額550円、データ容量が1MB/月になるが、通話料とSMS送信料は個人向けと同じだ。
副回線サービスのプランをMVNOのプランと比較すると、データ容量や月額料金は同レベルだが、最大通信速度の遅さが少し気になる。副回線サービスは個人向けの送受信が最大300kbps、法人向けが最大1Mbps。mineo(マイネオ)が通信速度で選べる「マイそく」プランを大手3キャリアの回線で提供しているが、最大300kbpsのライトプランは月額660円で、データは使い放題だ。
副回線サービスは非常時に使われることを想定していると思われるので、この速度になったのだろうが、非常時だけでなく普段も使う可能性があるならmineoの方が使いやすいだろう。
また、auとUQ mobile、ソフトバンクユーザーのバックアップ回線はドコモ回線でもいい。ドコモ回線を利用しているMVNOの安価な低容量プランで、副回線サービスよりも安いものがあるので、そちらを選んでもいい。
副回線サービスのメリットは大手キャリアが提供するという安心感だろう。ただ、ショップで相談、契約できるソフトバンクは申し込みやすいかもしれないが、auとUQ mobileのユーザーは電話かけてお願いするか、自分でWebサイトにアクセスして申し込む必要がある。MVNOの契約手続きとそれほど違いはないのではと思われる。
通話料まで含めた料金や使いやすさを考慮すると、個人的には副回線サービスよりもMVNOの低容量プランを検討した方が良いのではと感じる。おそらく、キャリアもMVNOに配慮してこの内容にしたのではと想像している。
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