実際、船内で過ごしていると「英国」を感じる機会が至るところにある。英国のパブを再現したレストラン「ゴールデン・ライオン」では、英国の旅行ガイドなどで必ず紹介される「パブ・ランチ」を提供している。
また、英国の食文化といえば簡素なコンチネンタルスタイルと対極にあるボリュームたっぷりのフルブレックファストも有名だが、「ブリタニア・レストラン」で「キュナーズ ゲットアップ アンド ゴー シグネチャー プレート」を頼むとフライドエッグ(英国流に片面焼きで黄身は鮮やかな黄色)にソーセージ、バックベーコン、マッシュルームソテー、グリルトマトなどをモリモリっと載せた“いかにも”イングリッシュなフルブレックファストが出てくる。
食の体験という意味では、最近日本でも関心が高まっているアフタヌーンティーも重要な英国文化といえる。これも、午後3時近くになると船内広間「クイーンズ・ルーム」で催される。アフタヌーンティーというと三段重ねのお皿のタワー、というイメージだがクイーン・エリザベスではトレイを持ったスタッフが席までやってきてフィンガーサンドイッチからペストリー、そしてクロテッドクリームとスコーンを給仕するコース料理のようなスタイルで楽しむようになっている。
アフタヌーンティーを催しているクイーンズ・ルームは、社交ダンスを楽しむボールルームとしても利用されている広間で、付近にはエリザベス2世女王をはじめとする王室関連の肖像画が飾られている。
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