ハッピーターン、第2の「魔法の粉」開発 発売47年のタイミングで世に出した、深い理由とは?「公式ライバルに」(3/3 ページ)

» 2023年04月22日 06時30分 公開
[ITmedia]
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第2の「魔法の粉」あえて発売47年に出したワケ

 ハッピーターンが最初に発売されたのは1976年。当時、第一次オイルショックの影響で日本中が不景気だった中、「幸せ(ハッピー)がお客さまに戻ってくる(ターン)ように」という願いをこめて開発された。

 今回、発売から47年のタイミングで第2のやみつきパウダーを世に出したのはなぜなのか。

 「昨今は新型コロナウイルスやウクライナ情勢など、社会情勢が大きく変化する中、発売当時の思いに立ち返り、多くの方に幸せが戻ってきてほしいとの思いを込めました」

 「あと3年待って発売50周年の節目に合わせることもできましたが、一日でも早く幸せが戻ってくるようにと願い、47年のこのタイミングとなりました」(林さん)

東京駅一番街「東京おかしランド」にオープンした亀田製菓のキッチン付きアンテナショップ「カメダセイカ」

 22年12月には、東京駅一番街「東京おかしランド」に、同社初となるキッチン付きアンテナショップ「カメダセイカ」をオープンさせた。子どもも大人も楽しめると謳い、店内キッチンでは「亀田の柿の種」「ハッピーターン」の出来立て商品を提供する。ここでもハッピーターンの出来立て商品「パウダーマニア」は人気ナンバーワンだという。

 幸せがお客さまのもとに戻ってくるように――。その味わいもさることながら、商品開発に込められた揺るぎない思いが、ハッピーターンの不動の人気を確立させたといえそうだ。

店内キッチンで出来立てを提供する「ハッピーターン パウダーマニア」
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