職場の人間関係を改善できた方法 2位「意識し過ぎない」、1位は?

» 2023年05月14日 07時15分 公開
[サトウナナミITmedia]

仕事に役立つ調査データ:

消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。

 ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)が「職場の人間関係を改善できた方法に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化した。その結果、「職場の人間関係を改善できた方法」の1位は「コミュニケーションを心掛ける」となった。

photo 職場の人間関係を改善できた方法に関する意識調査
photo 職場の人間関係が難しくなりがちな相手(ビズヒッツ調べ)

 職場の人間関係が難しくなりがちな相手について聞いたところ、1位は「上司」(41.8%)となった。2位は「同僚」(39.0%)、3位は「先輩」(12.9%)と続いた。また、同性と異性では、どちらとの関係が難しくなりやすいか尋ねたところ、「同性」(35.5%)とした人が3割を超えたのに対し、「異性」(7.6%)とした人は1割にも満たない結果となった。なお、「(性別は)限定しない」は56.9%を占めた。

photo 職場の人間関係が難しくなりがちな相手の性別(ビズヒッツ調べ)

 1位の「上司」と回答した人からは、「年齢が離れた上司だと、円滑なコミュニケーションができず苦労しがち。古い価値観を押し付けられると、話す気もなくなってしまう」(28歳男性)、「自分が仕事を失敗することで迷惑をかけ、ぎこちなくなりがちだから」(32歳男性)などの理由が寄せられた。

 2位の「同僚」と回答した人からは「仕事量に差が出たときなどに、不平不満が出やすいから」(36歳男性)、3位の「先輩」とした人からは「ベテランさんはプライドが高くこだわりも強い方が多いため、細々と指摘されストレスを感じてしまう」(21歳女性)といったコメントが集まった。

 4位以降は「部下」(5.0%)、「後輩」(4.6%)などがランクインした。

photo 職場の人間関係を改善できた方法(ビズヒッツ調べ)

 職場の人間関係を改善できた方法について聞いたところ、1位は「コミュニケーションを心掛ける」(195人)で、他の回答と比べ大差でトップとなった。2位以降は「相手や周囲を意識し過ぎない」(89人)、「苦手な人と距離を取る」(75人)と続いた。

 「コミュニケーションを心がける」とした人からは「以前はあまり話し合わなかったが、自分の意見も話すようにした」(19歳男性)、「とにかく自分から話しかけるようにした。仕事の話だけではなくたわいのない話もして、緊張やガードを緩めていった」(31歳女性)などの回答が見られた。

 2位の「相手や周囲を意識し過ぎない」と回答した人からは「相手の反応を気にし過ぎない。他者からの評価を気にし過ぎないようにした」(27歳 女性)、3位の「苦手な人と距離を取る」とした人からは「悪口や文句の原因になることをなくすように、とにかく距離を置き、可能な限り話すことをやめた」(32歳女性)といったコメントが上がった。

 4位以降は「相手の承認欲求を満たす」(63人)、「ネガティブな言動を見せない」(45人)などがランクインした。

 調査は3月12〜26日に実施。職場の人間関係を改善できた経験がある男女498人(女性288人/男性210人)を対象とした。  

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