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なぜ「採用」がうまくいかないのか 求職者の「知りたい」に応えていない採用が上手な企業の秘密(2/4 ページ)

» 2023年05月18日 08時33分 公開
[高田桂太郎ITmedia]

採用成功の明暗を分けるブランディング

 採用のサポートを行っている中で「給与を高くしたのに、応募が来ない」「条件を良くしているにもかかわらず、人材を確保することができない」このような悩みを耳にすることが多い。採用において重要なことは、条件を良くすることではなく「企業のブランディング」を行うことである。

 最近、若手採用が成功している企業に話を聞くと、多くがSNSでのブランディングに力を入れている。SNSでブランディングを行っている企業は、それぞれ創意工夫を重ねた運用を行っており、各社ごとに社風を色濃く打ち出しているのが印象的だ。

 これから若手採用のターゲットとなる「Z世代」は、これまでの求職者以上にSNSを駆使している世代であり、企業側は新たな手法の一つとして、SNSを活用する「SNS採用ブランディング」に注目が集まっている。ANAや資生堂などの名だたる企業でさえもSNS採用ブランディングに本腰を入れ始めており、今後もSNS採用ブランディングに参入する企業は増える一方だろう。

23年卒の就職活動を行う584人を対象に調査。調査期間は22年3月7日〜8月25日

 弊社で行った23年卒の大学生への就職活動に関するアンケートでは、就職活動において、64.9%が「Instagram」、24.8%が「TikTok」、24.7%が「Twitter」で企業を検索し情報収集を行っているという結果が出た。さらに、就職活動を進めるにあたり、82.7%が「企業のSNSアカウントが必要だ」と回答している。

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