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なぜ「採用」がうまくいかないのか 求職者の「知りたい」に応えていない採用が上手な企業の秘密(1/4 ページ)

» 2023年05月18日 08時33分 公開
[高田桂太郎ITmedia]

 昨今、若手の人材不足に課題を抱える人事担当者が増加し、企業は今、他社と圧倒的な差をつけることが求められている。筆者は10年以上、1000社を超える企業の採用コンサルティングに従事してきたが、確実に採用の風向きは変わってきている。

 採用対象にデジタルネイティブである「Z世代」が増える中で、どのような採用手法をとるべきか分からないという声をよく耳にする。そこで本記事では、採用を成功させるにあたり、具体的に何を行うべきなのかについて紹介する。

なぜ「採用」がうまくいかないのか(提供:ゲッティイメージズ)

採用における課題はどこにあるのか

 厚生労働省は2023年5月8日に、新型コロナウイルスを季節性インフルエンザなどと同じ5類に移行した。コロナ禍で採用を控えていたサービス関連業種をはじめとした求人が増え、パーソルキャリアが3月20日に発表した3月の中途採用の求人倍率は、2.25倍との結果もある。

転職求人倍率が2.25倍に(出典:パーソルキャリア)

 また、新卒採用においても、リクルートが4月26日に発表した24年卒の大卒求人倍率は1.71倍と新型コロナウイルス感染拡大前の水準に戻りつつある。人材確保に向けた採用の早期化が加速しており、企業はさらに採用がしにくい時代となっている。

24年卒の大卒求人倍率は1.71倍(出典:リクルート)

 では、なぜここまで採用が難しい時代に突入したのか。それは、採用を行う企業同士の差別化が行われていないからだ。

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