今やビジネスで活用する機会が少なくない翻訳ソフト。グーグルなどさまざまな企業が独自に開発し、提供している。
中でも企業をはじめ高い評価を得ているツールがDeepLだ。DeepLは2017年8月にサービスを開始した機械翻訳サービスで、独自のAIを用いた高い精度の翻訳を提供している。本社はドイツのケルンにあり、全世界で500人以上の従業員が働いている。
特に日本語訳において、「グーグル翻訳よりも品質が高い」といわれることも珍しくない。多くの企業が、日本語訳されていないレポートを読む際などに活用している。個人の利用はインターネット上で、無料で使用することが可能だ。加えて、情報の匿名性に配慮する企業向けに、「DeepL Pro」というサービスも提供している。
近年、ChatGPTをはじめとする大規模言語モデルの進化が著しい。エンジニア出身で博士号も持つ、DeepL社のヤロスワフ・クテロフスキー(Jaroslaw Kutylowski)CEOに、前編【グーグル翻訳を超える「DeepL」トップが描くAIの未来図 「英語学習は必ずしも必要でなくなる」】ではAIの進化が翻訳をはじめ、どのように世界を変えていくのか、企業はどのようにAIを活用していくべきなのかを聞いた。
後編ではDeepLのビジネスモデルに迫る。
ヤロスワフ・クテロフスキー(Dr.)DeepL SEのCEO兼創業者。ポーランドで生まれ、人生の大部分をドイツで過ごした。10歳でコーディングを始め、日常生活に役立つ個人的なプロジェクトに取り組む。数学に重点を置いたコンピュータサイエンスの博士号を持ち、DeepL以前は複数のテック企業で勤務。彼のリーダーシップの下、DeepLは世界で最も正確な機械翻訳と、高度に文脈に沿った新しいAIライティングアシスタントを開発し、AIコミュニケーション技術のリーダーとしての地位をさらに強固なものにし、前例のない成長を遂げた。DeepLの一連のコミュニケーションツールは、さまざまな分野の数千の企業を含む、世界中の数百万人の人々によって使用されている
グーグル翻訳を超える「DeepL」トップが描くAIの未来図 「英語学習は必ずしも必要でなくなる」
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