既に紹介したように、アンナミラーズは最大25店舗を構えていた。しかし、少しずつ少しずつ減っていって、最後の高輪店は黒字であったにもかかわらず、姿を消すことになる。
こうした歴史を積み重ねてきたので、ファンはそれほど多くないのではないか。閉店することが報じられたとしても、新聞で2〜3行くらいではないか。店の前に行列ができるなんて、あり得ないよね。といったマインドになっていたようだ。
ポップアップストアを開くときも、同じである。高輪店の閉店時にお客が多かったのは、最後の店だったからではないか。メディアがたまたま大きく報じたから、売り上げが伸びたのではないか。自分たちは、浮かれてはいけないよね。などと思っていたが、先ほど紹介したように、想定以上のお客が殺到することに。
組織のナカでいるとソトのことが見えにくくなるケースはあるが、アンナミラーズに関してもそれが当てはまるようだ。いや、それも仕方がない部分がある。閉店、閉店、また閉店が続いてしまうと、ファンは減って、減って、また減ってと思い込んでしまう。こうした背景があったので、「売り切れ」の日が続いてしまったのだ。
さて、気になるのは次の一手である。リアル店舗が姿を消しても、ネット上で販売を続けたり、期間限定でショップをオープンしたりしていることを考えると、再び誕生することが想定される。同社もこのことは否定していなくて、いい場所が見つかれば、復活させることを考えている。
「アンナミラーズの〇〇店がオープンします」――。このようなニュースが流れると、ファンはどのような気持ちになるのか。“いっパイ、いっパイ”である。
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