大阪市にある水族館「海遊館」が5月12〜14日に、魚の引越しや水抜きをした後の水槽でファッションアイテムを展示する特別企画「サンゴショーウィンドウ」を実施した。同社にとっては初の挑戦だったという。企画の背景について、広報担当者に聞いた。
海遊館がファッションアイテムを展示したのは、「グレート・バリア・リーフ」水槽だ。この水槽は、2024年9月オープンに向けてリニューアル工事が進められている。
水槽を5月7日に閉鎖した後、8〜10日に魚の引越しや水抜きを行った。広報担当者は「72種約800点の魚を移動させ、約450トンの海水を抜くという開業33年の海遊館はじまって以来の困難なプロジェクトで、魚類に携わる飼育員が総出で対応にあたりました」と説明する。
11日にはサンゴショーウィンドウの施工・準備を行い、12日から企画を開始した。
水槽内には、環境にやさしいファッションアイテム30点を身に着けたマネキン8体が並んだ。展示されたのは、海洋プラスチックごみや漁網などの素材をリサイクルしてつくられたものだという。展示の狙いについて同水族館は「サンゴ礁の海のかけがえのなさ、保全の大切さを感じていただくきっかけにしたい」としている。
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