そんな絶好調のキャンピングカー市場において、最も人気の高いモデルが「バンコン」と呼ばれる車種です。これは商用バンやミニバンをベースにキャンピングカー化したもので、正式には「バンコンバージョン」と呼びます。日本車で言えば、トヨタの「ハイエース」などをベースにしたキャンピングカーです。国内のキャンピングカー新車販売のうち47.4%が、この「バンコン」となっています。
ちなみに、トラックなどをベースに箱型のキャビンを乗せるのが「フルコン」、もしくは「キャブコン」と呼ばれ、いわゆる一般的なイメージのキャンピングカーです。その「フルコン」と「キャブコン」の新車販売は全体の21.6%で、「バンコン」に次ぐ数字となります。軽自動車をベースにする「軽キャンパー」は2.6%、動力を持たずにけん引する「キャンピングトレーラー」は1.8%と、意外と小さな数字となっています。
また、近年、増えているのが8ナンバー登録をしていない「車中泊車」です。これは車内にキッチン(流し台)など、キャンピングカー登録に必要な装備を持たず、名称のように寝ることだけを目的とするものです。22年は国内生産台数が約1.5倍も増加し、販売台数でも全体の17.1%を占めるほどになっています。こちらの車中泊車も、バンやミニバンをベースとしているモデルが多いのも特徴です。
つまり、今、日本で最も売れているキャンピングカーは、バンやミニバンをベースにしたもの。また、車中泊車が増えていることからも分かるように、本格派ではなく、ライトユーザーが多いようです。
ちなみに、輸入車のキャンピングカーは、キャンピングトレーラーが一番人気でした。ただし、22年の輸入キャンピングカーの数は全体で807台。つまり、国内製造の10分の1の規模となっています。
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