このようにオンラインスナック横丁は順調に拡大してきたが、22年の終わりごろから需要が減少傾向に。リアルの場での交流が戻ってきたためだ。このタイミングで開始したのが、外国人観光客をターゲットにしたスナックはしごツアーだ。
「構想し始めたのは、20年8月ごろです。オンラインスナック横丁のWebサイトに欧米など海外からのアクセスが増え、オンラインスナックの予約が入るようになりました。聞けば、日本に旅行する際にスナックを訪れたいと思っていて、その前にオンラインで利用してみたとのこと。アニメやゲーム好きの外国人がそれらを通してスナック文化を知り、興味を持って検索したようでした」
それなら、インバウンド回復に向けて「現地ツアー」を企画しようと考えた。ただ、英語を話せるママはほとんどいない。スナックがどんな場所なのか知らない外国人に向けて、楽しみ方を紹介するガイドが必要だろうと自社でガイド付きツアーを実施することにした。新橋や新宿などの裏路地を周り、常連客と多く触れ合う同ツアーは、非常に満足度が高いそうだ。
「最初に抱いていた期待値とは、いい意味で違ったとみなさん言いますね。英語で『Snack』というと『おやつ』や『軽食』を意味するので、どんな体験ができるのかよく分かっていないみたいで(笑)。探検しているような裏路地のワクワク感や常連客とのつながりが価値になるようです。すぐに仲良くなってカラオケしたり、一緒に写真を撮ったりして楽しんでいますよ」
ときにキャバクラとカン違いして接待を要求する人もゼロではないため、入り口での説明は必要だが、その後は通訳が入らなくても自然と場になじむ参加者が多いという。
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