23年5月、オンラインスナック横丁は「スナック横丁」にサービス名称を変更。オンラインスナックはサービスとして継続しつつも、実店舗と協働した事業拡大を図る意向だ。
「現在、オンラインはリアルな店舗に訪れてもらうためのハブ的な役割に移行しています。そのツールとして最近導入したのが、スナックの現在の混み具合を聞けるチャットサービス『もしもしママ』。通常スナックは扉を開けるまで入れるか分からないため、来店のハードルを下げられたらと」
今後、スナックツアー事業を拡大するにあたり課題となるのは、「外国人への魅力発信」や「英語をはじめとする多言語対応」だという。
「旅行先を検討する外国人に対して、スナックやスナックツアーの提案・魅力発信はまだ不十分です。まずは全国に10万軒以上あるといわれるスナックと連携して、情報発信を強化します。また、東京でスナック周遊ツアーの成功モデルを構築し、地方行政などとタッグを組んで、さまざまな地域で実施できる型をつくっていきます。
需要増に対して、英語をはじめとする多言語対応も不十分です。スナック横丁がハブとなって多言語対応が可能な店舗を紹介する、ママへ外国人対応のアドバイスを行う、外国人観光客が即時に店舗予約できるシステムを提供するなどして、多様な出会いを創出していきます」
コロナ禍の影響もあり、スナック業界自体は衰退しつつある。しかし、ママの個性が発揮された店舗やエンタメ力、人々の交流を活性化させるコミュニケーション力などスナックならではの価値はいまだ失われていないと五十嵐氏は主張する。
筆者はこの日がスナックデビューだったのだが、女性でも十分に楽しめる場所だということは感じられた。「スナック=中年・高齢男性が訪れる場所」というイメージが薄れ、外国人にもスナックの存在が広まれば、スナック業界全体が勢いづく可能性はあるかもしれない。
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