この負のスパイラルから脱するには、世界の常識である「人気があるモノは価格が上がっていく」を実践していくしかない。
分かりやすいのが、世界一の入場者数を誇る「マジックキングダム」だ。ご存じの方も多いだろうが、これは米フロリダ州にあるウォルト・ディズニー・ワールドで、4つあるパークの1つだ。
コロナ前、このマジックキングダムの年間入園者数はおよそ2000万人ほどでずっと世界一だった。テーマパークの調査をする会社が公表しているランキングでは、東京ディズニーランド単体が年間1700万人ということなので、かなり多くの人が訪れていることがうかがえよう。
そう聞くと「混んでいるから安くしろ」派の人は、脊髄反射で「米国のディズニーは広大な敷地なので、それだけの人が押し寄せても快適なのだ」などと主張するが、実はそれは大きな誤解がある。
確かにフロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートは広大だ。山手線の内側の1.5倍ほどだが、あくまで広いのは敷地であって、4つあるテーマパーク自体は、日本のテーマパークとそれほど変わらない。いや、むしろ狭くなる。
マジックキングダムの情報を紹介する海外サイトによれば、同パークの面積は107エーカー。ヘクタールに変換をすると43haだ。では、東京ディズニーランドはどのくらいかというと、オリエンタルランドの敷地概要では、51ha(テーマパークエリア)だという。
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