21年4月に発売した生ジョッキ缶の第1弾「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」は、人気の余り、もこもこの泡を生み出す特殊なふたの製造が追い付かず、出荷停止になった。今回はふたの製造ラインを1ラインから6ラインまで増設し、量産体制を整えた。現時点ではコンビニ限定の発売だが、状況次第では販路の拡大を検討。年内に数十万箱の販売を目標としている。
ビール市場に目を向けると、26年のビール類酒税一本化が予定されている。それに向け、今年は2回目のビール減税が10月に実施される他、新ジャンルの増税により、発泡酒と税額が統一される。
「ビール市場は20年の酒税改正以降、着実に伸長しています。これを追い風に、21年4月に『アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶』、21年9月に『アサヒ生ビール』、22年3月に『スーパードライ』のフルリニューアルなど、ビールカテゴリーの強化を続けています」(梶浦氏)。今回の新商品は、ビールカテゴリー強化に加え、26年のビール類酒税一本化が実施された後を見据えたものだ。
「ビール類酒税一本化により価格差がなくなること、また消費者ニーズの多様化から、今後は個性や高付加価値がある商品が求めらるようになると考えています。『アサヒスーパードライ』という定番商品に支えられてきましたが、これからはよりイノベーティブな商品を投入していく必要があり、今回発売する『アサヒ食彩』はその第一歩です」(梶浦氏)
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