マーケ戦略の良し悪しは「何で」決まるのか? 「筋の良い戦略」が描けない理由トライバルメディアハウスのマーケ戦略塾(3/3 ページ)

» 2023年07月12日 08時00分 公開
[池田 紀行ITmedia]
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本連載の体系

 本連載では、全11回にわたり、マーケティング戦略設計時に陥りがちな10の罠について解説していきます。

本連載の概要(画像:筆者作成)

 筋の良い戦略が描けない要因は「そもそも問題」と「よくある問題」に大別されます。「そもそも問題」としては、以下の4つを取り上げます。

  1. 戦略が構造で描けていない(直線的に設計してしまう)問題
  2. 測定指標が売り上げになってしまっている問題
  3. KPIは設計されているが、ツリーとして設計できていない問題
  4. 組織の機能(権限)と責任が一致していない問題

 そして後半では「よくある問題」として、以下の6つを取り上げます。

  1. 課題が不明瞭なまま手段の目的化が横行してしまう問題
  2. 意外とUSP(Unique Selling Proposition)が曖昧なんじゃないか問題
  3. 課題を解決する施策の知識(=「できること」と「できないこと」の理解)が不足または間違っている問題
  4. 成果の期待軸が短期的すぎる問題
  5. 自社の商品やサービスのマーケティング特性に応じた戦略のチューニングができていない問題
  6. 実行する組織が弱い問題

 よろしくお付き合いいただけると幸いです。

著者紹介:株式会社トライバルメディアハウス代表取締役社長 池田 紀行

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1973年横浜生まれ。マーケティング会社、ビジネスコンサルティングファーム、マーケティングコンサルタントなどを経て現職。大手企業300社以上の広告宣伝・PR・マーケティングの支援実績を持つ。宣伝会議マーケティング実践講座 池田紀行専門コース、JMA(日本マーケティング協会)マーケティングマスターコース講師。 年間講演回数は50回以上で、延べ3万人以上のマーケター指導に関わる。近著『売上の地図』(日経BP)、 『自分を育てる働き方ノート』(WAVE出版)ほか著書・共著書多数。Twitter:@ikedanoriyuki


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