CxO Insights

生成AI開発、富士通の強みは? スパコン「富岳」をどう生かすのか生成AI 動き始めた企業たち(1/2 ページ)

» 2023年07月13日 07時00分 公開
[濱川太一ITmedia]

新連載:生成AI 動き始めた企業たち

 生成AIがビジネスを大きく変えようとしている。従来のルールを覆す「ゲームチェンジャー」となり得る新技術に、企業はどう向き合うのか。生成AIの独自開発・活用に名乗りを上げた企業に構想を聞く。

掲載予定

※順不同、今後も追加予定

 連載「生成AI 動き始めた企業たち」第4回は、富士通を取り上げる。同社は5月、スーパーコンピュータ「富岳」を活用し、生成AIの基盤となる大規模言語モデル(LLM)を開発すると発表。6月からは、みずほフィナンシャルグループのシステム開発・保守作業を生成AIを活用して改善する実証実験も始めた。富士通のAI技術の強みは何か。回答者は、同社AI倫理ガバナンス室長の荒堀淳一氏、人工知能研究所長の園田俊浩氏、コンピューティング研究所長の中島耕太氏の3人。

ビジネスへの影響 自社の強み 競争優位性 リスクと対処法 ルール整備
日本IBM 新ビジネスの創出と業務プロセスの大変化が起こる 顧客の競争優位につながるユースケースに特化したAI 最先端技術をIBMのオープンプラットフォームに取り込む 情報漏えいなどを防ぐためにはガバナンス強化が必要 顧客向けAIプロジェクトでは社内AI倫理委員会で審査
サイバーエージェント 従来のサービスの性能自体の向上につながる 独自LLMを用いChatGPTのような対話型AIの開発が可能 競争よりも協力して日本独自の生成AIの発展を期待 データ活用のための法整備を国全体で進める必要がある 生成AIの業務利用についてガイドラインを策定
日立製作所 設備保守などを学習させ熟練者の技術伝承も可能になる 毎年100件超のAIを活用したプロジェクトを推進 運用や保守に関する情報を学習した日立独自のLLMを開発 情報漏えいを防ぐため「出力内容の吟味」が必要 利用の判断基準を定めた業務利用ガイドラインを社内展開
富士通 ホワイトカラーの仕事への影響が大きい 人の振る舞いや表情を認識するAIなどに強み 顧客業務に特化した生成AI開発と安心利用できる環境整備 社会的リスクにAI倫理影響評価ツールなどの手法を提案 従業員にeラーニングの受講を義務付けている
NEC 生成AIは「次なる産業革命」の「道具」になる AI・自然言語分野の豊富な支援実績から培った知見に強み 生成AIの利活用をフルスタックでサポートできる 情報の出入力の制御が重要 秘密情報の取り扱いなどに着目し社内ルールを制定
各社の回答(要約)

Q. 生成AIはビジネスと社会にどんな変化をもたらすか

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.