この記事は、荒木俊哉氏の著書『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』( SBクリエイティブ、2023年)に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。なお、文中の内容・肩書などはすべて出版当時のものです。
本書は「思いをうまく言葉にできない…… 」と悩むビジネスパーソンに向けて、「言語化力」を磨くメソッドを伝えるものです。そのメソッドとは「頭に思いついたこと」をA4用紙1枚の「メモ」に次々と書いていくというだけのシンプルなトレーニングです。
「1枚2分」の短い制限時間内で「素早く」書く。この「言語化力トレーニング」を毎日の習慣にすることで、いつでも必要なときに、必要な言葉が「瞬時に」出てくるようになります。
今回の言語化力トレーニングのテーマは「マネジメント」です。
実際に私も職場のマネジメント職の方と話をすると、自分では考えたこともなかったさまざまな悩みを抱えているなぁと感じます。あなたがマネジメント職であれば、ぜひ自分ごととして。もしそうでなければ、あなたのマネジメントをしてくれている方の顔を思い浮かべながら、読み進めてみてください。今回はあなたがチームのメンバーだという設定で行ってみたいと思います。
さて、ここはあなたの職場です。あなたは自分のデスクでPCとにらめっこしながら仕事をしています。そんなときのことです。誰かに肩を叩かれてふと顔を上げると、そこにはあなたのチームのリーダーが立っています。最近はリモートワークも併用されるようになって、チームリーダーと顔を合わせて話すのは久しぶりです。
「ちょっといいかな?」と言われて、二人でコーヒーを片手に休憩スペースに向かうことに。そこでリーダーがおもむろに話し始めます。
リーダー「忙しそうなとこ、悪いね」
あなた「いえ全然。どうしたんですか?」
リーダー「最近どう? 顔を合わせて話す機会があまりなかったから」
あなた「ありがとうございます。変わりなくやってます」
リーダー「それはよかった。リモートワークでのマネジメントって慣れなくてね」
あなた「たしかに、そうですよね」
リーダー「働き方も昔とずいぶん変わってしまったし」
あなた「難しい時代になりましたね(笑)」
リーダー「そうそう。これからの時代、どんなマネジメントがいいのかなぁ?」
どうやらリーダーはリモートワーク下でのマネジメントにちょっと悩んでいるようです。この質問に対して、あなたならどう意見しますか? さぁ、メモに書き出してみましょう。制限時間は2分。では、やってみてください。
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