女性エンジニアが「働きやすい」企業はどこか IT業界ランキング：1位は？（4/4 ページ）

[オープンワーク，ITmedia]

女性技術者育成に取り組む企業も

　今回ランクインした企業のクチコミを分析すると、妊娠や出産など女性特有のライフイベントに伴う働き方の変化に柔軟に対応できるかどうかが、働きやすさに影響することが分かりました。リモートワークなど、時間や勤務場所に縛られない働き方がその代表例と言えます。

　エンジニアの活躍の場は業界を問わず幅広くありますが、とりわけIT業界ではコロナ禍以前から、従来アナログで運用していた業務のデジタル化が進んでいたこともあり、リモートワークが浸透したと考えられます。

　女性が長期的なキャリア形成を実現できることも重要なポイントです。家庭との両立のため時短勤務などを選択する女性は少なくないですが、これは出産後の一定期間に適用される制度です。職場にロールモデルとなる女性がいることで、フルタイムに復帰した後を見据えた働き方が想像しやすくなります。

　総務省の調査では、デジタル化を進める上での課題として、日本企業の67.6％が「人材不足」と回答。米国（26.9％）、ドイツ（50.8％）などに比べて高い結果となりました。

デジタル化を進める上で、日本企業の67.6％が「人材不足」と回答（出典：総務省）

　特に女性技術者の獲得に向けては、一部の企業が独自の育成プログラムを実施する動きもあります。未経験者やさまざまなバックグラウンドを持つ方が挑戦しやすい機会をつくることも、優秀な人材確保のために必要な取り組みとなりそうです。