安心お宿は1号店をオープンしてから順調に店舗数を増やしてきたが、コロナ禍の影響も大きく受けた。新しい需要を開拓するため「定住プラン」を打ち出したり、カプセルルームをコワーキングスペースに改造したりもした。
5月8日に新型コロナの感染症法上の位置付けが「5類」へ移行し、外国人観光客も増えてきたが、集客状況はどうなのだろうか。
前出の佐藤氏によると、朝まで営業している周囲の飲食店が減ったり、ビジネスパーソンの出張が減ったりしていることの影響がまだ長引いているという。インバウンド需要の回復もコロナ前ほどではない。
今後の展望としては、サービスに磨きをかけることで、これまでカプセルホテルを利用したことのなかった層の開拓を進めていきたいとしている。
「安い、汚い、狭いというカプセルホテルのイメージを変えたいと思っています。部屋のスペックだけだとビジネスホテルには勝てません。しかし、一般的なビジネスホテルにないようなたくさんの無料サービスやホスピタリティーで勝負していきたいです」(佐藤氏)
駅近、豊富な無料サービス、サービスの頻繁な見直しといった武器で、安心お宿はどこまでビジネスホテルユーザーの需要を取り込めるだろうか。
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