「立ち寝仮眠ボックス」の寝心地は? 開発の狙いを聞いた経済の「雑学」(4/4 ページ)

» 2023年08月31日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]
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病院、企業、ネットカフェなどから反響

 8月1日にジラフナップの誕生を発表してから、現在は約1カ月が経過したところだ。発売は23年12月末〜24年1月を予定しており、想定販売価格は300万円(変動の可能性あり)とのこと。これまでに、どんな反響があったのか。

 「現時点では病院からの問い合わせがもっとも多いですね。仮眠室のベッドが十分な大きさでなく、医師やナースがデスクでうつ伏せになって寝ることがあるようなんです。それよりもいい環境で睡眠をとりたいと。

 その他、大手商社からの問い合わせもあり、導入が決まりそうな状況です。ネットカフェや高速道路のサービスエリアからも反響がありました。海外のメディアからも『どこで体験できるのか」といった問い合わせが多くあります。今回の立ち寝体験にも、外国人の方の予約がチラホラ入っているそうです」

イベントに登壇した広葉樹合板社 常務取締役/関東支店長 野原嘉人氏

 反響次第ではあるが、受注生産になる可能性が高いという。今後の展開としては、睡眠カフェでの体験期間が終了した後、都内にショールームを開設予定だ。「新しい休息スタイルを多くの人に体験してもらい、フィードバッグを得たうえで発売できれば」と野原氏は意気込みを話した。

 心地よさには個人差がありそうな立ち寝スタイル。ただ、オフィスに設置されていたら利用したいと思うビジネスパーソンは多いのではないだろか。

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