9月6日、ついに新しいトヨタの「センチュリー」が初公開されました。威風堂々たるグリルに、高いボンネット、大きなタイヤ、リヤハッチバックを備えるスクエアなキャビン。6月に実施されたトヨタの新型「アルファード/ヴェルファイア」の発表会での予告で「どうやら、センチュリーのSUVバージョンが出るらしい」といううわさが、ついに現実のものとなったのです。
ところが、トヨタのニュースリリースには、どこにも「SUV」「クロスオーバー」との文言はありませんでした。発表会でも誰も言いません。一方、もともとあったセンチュリーは、わざわざ「センチュリー(セダン)」と表記。これは一体、どういうことなのでしょうか?
その疑問は、発表会終了後に行われたトヨタ執行役員・副社長である中嶋裕樹氏への囲み取材で解決できました。
結論から言えば「センチュリーは、SUV/クロスオーバーになる」とのこと。
センチュリーはトヨタの最高級かつ、歴史があるモデル。ある意味、最も保守的な層に向けたモデルです。急に「セダンをやめて、SUV/クロスオーバーに切り替える」というのでは大騒ぎになるでしょう。ですから当分の間は、これまでのセダン型のモデルと、新しいSUV/クロスオーバーのモデルを併売するというのです。
ちなみに、過去のセンチュリーは、初代が30年、2代目が20年と非常に長期にわたって販売されています。現行型のセダンのセンチュリーの登場は2018年で、まだ5年目。モデルライフ的には、今後5〜10年ほど作り続けられてもおかしくはありません。つまり、これから5〜10年くらいの併売時期を経て、その先に今回登場した“新しいタイプ(SUV/クロスオーバー)”だけの時代がやってくるというわけです。
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