多くの組織人が壁にぶち当たること――。それは立ち上げた企画を稟議によって通すことではないだろうか。市場調査をして競合と差別化を図り、今の時代に合った提案をしても「予算がない」と一蹴されたり、企画内容のよしあし以前に年代のギャップによって齟齬(そご)が生まれたり……。結果的に「お蔵入り」して実現せずに終わる。そんな話は枚挙にいとまがない。
悩めるビジネスパーソンにアドバイスをするのが、『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』などメガヒットを飛ばし続ける漫画編集者・林士平氏だ。
PR TIMES(東京都港区)とCINRA, Inc.(東京都千代田区)が手掛けたイベント「MEDIA DAY TOKYO2023」のセッション「クリエイターエコノミー時代に、メディアが持つべき視点。これからのメディアをテレビ・漫画・音声コンテンツのトップランナーが語る」でスピーカーとして、同じくヒットメーカーであるニッポン放送プロデューサー・ディレクターの石井玄氏、関西テレビ放送プロデューサーの佐野亜裕美氏と登壇した。
日本の最前線を行くヒットメーカーたちにも、一会社員として上司との付き合いに悩める日々もあるようだ。ヒット作の生み出し方から上司の説得の仕方まで、ヒントとして役立ててもらいたい。モデレーターはメディア「CINRA」編集長・生田綾氏が務めた。
――早速ヒットコンテンツの生み出し方、心をつかむコンテンツについてお話していきたいのですが、佐野さんは企画に6年をかけ、冤罪をテーマとしたドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』を作るために、TBSテレビを退社されたと聞きました。
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