7割が「週3日以上」出社している 今、オフィスに求める機能は?

» 2023年09月25日 08時00分 公開
[サトウナナミITmedia]

 多くの企業でテレワークが導入されるようになった。しかし、新型コロナウイルスの5類移行に伴い出社頻度は増加傾向にあり、約7割が週に3日以上出社していることが、アーバンプラン(東京都新宿区)による調査で明らかとなった。「ハイブリットワーク」が主流となった今、現代の会社員がオフィスに求める機能とは何か。

photo 2023年版「オフィス利用の実態」に関する調査

 コロナ禍と比べて、出社頻度が「増えた」という人は48.9%と半数に迫った。「変わらない」とした人は28.4%、「減った」人は22.7%となった。現在の出社頻度については「週に3日」が最も多く、25.9%に上った。「週に4日」(25.6%)、「週に5日」(21.6%)と続き、約7割が週に3日以上出社していることが分かった。

photo 出社頻度の変化、現在の出社頻度(アーバンプラン)

 理想の勤務形態については、出社とテレワークを併用する「ハイブリッドワーク」が最多回答となり、58.9%を占めた。以降は「完全リモートワーク」(22.0%)、「完全出社」(19.1%)と続いた。

photo 理想の勤務形態(アーバンプラン)

 ハイブリットワークを理想とする人からは「在宅ばかりだと気が滅入ってしまうので、たまには直接仕事仲間と会った方がいいと思ったから」(20代女性・千葉県)、「資料作成など集中したい時は在宅、それ以外は出社の方が効率的と考えるため」(50代男性・東京都)といった理由が寄せられた。

 オフィスについて、「必要だと思う」とした人は56.5%と、半数以上に上った。「とても必要だと思う」とした24.5%と合わせて、約8割がオフィスは必要だと回答した。

photo オフィスは必要だと思うか(アーバンプラン)

 回答した人からは「直接顔を合わせ、みんなで話し合えるから」(20代女性・千葉県)、「拠点はないと困ると思う。新人は仕事を覚えるのにオンラインだけだと難しいと思う」(20代女性・愛知県)といった意見が集まった。

 この1年でオフィスに新しい設備やスペースが「追加された」という回答は25.0%に上った。アーバンプランは「出社頻度が上がることを見込んで、オフィス作りに取り組む企業が増えたようだ」と分析した。

photo オフィスに新しい設備やスペースが追加されたか(アーバンプラン)

 追加された設備については「テレワーク組が出社した時に自由に座れるデスクスペースができた」(20代女性・大阪府)、「フリーアドレスにするためのレイアウト変更が行われた。会議室も増え、オンライン会議ができる個人ブースもできた」(40代女性・東京都)といった内容が寄せられた。

 これからのオフィスに必要だと思うものは「Web会議用の個室スペース」が最も多く、50.6%に上った。その他「コミュニケーションが促進できるようなフリースペース」(43.1%)、「リフレッシュ用のスペース」(38.6%)などが上位に挙がった。

photo これからのオフィスに必要だと思うもの(アーバンプラン)

 調査は7月28日にインターネットで実施。調査回答時にテレワークと出社を併用して働く会社員であると回答した1014人のモニターから回答を得た。モニター提供元はゼネラルリサーチ。

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