コクヨの「集合住宅」ってどんなところ? 9月にオープン、ほぼ満室経済の「雑学」(3/5 ページ)

» 2023年09月27日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]

ミレニアル世代が住みやすい家具付きの部屋

 部屋は、11.6平方メートルのコンパクトなROOM Aから2人分のベッドを置ける25.4平方メートルのROOM Eまで5タイプある。月額賃料は7万7000〜14万8500円(部屋タイプと契約人数により変動)、水光熱通信費・管理費は2万〜2万5000円だ。初期費用は家賃のおおよそ2カ月分となる。ただし、現時点での価格で今後改定の可能性があるそうだ。

 全部屋にコクヨグループでインテリアの小売りを行うアクタス社(東京都新宿区)のブランド「good eighty%(グッドエイティーパーセント)」の家具を導入した。

水回りは洗面台のみのROOM A(賃料7万7000円、水光熱通信費・管理費2万円)。2階の全部屋は床や一部の壁をペンキで塗らず、そのままの風合いを生かしている(筆者撮影)
シャワー・トイレを完備したROOM C(賃料9万3500円、水光熱通信費・管理費2万円)。部屋によって家具のサイズやデザインを変えている(筆者撮影)
もっとも広いROOM Eタイプ(賃料14万8500円、水光熱通信費・管理費2万5000円)。ベッドを2つ置いても十分な広さがある(コクヨ提供)

 どの部屋も最大4人まで契約ができ、実際に複数人で契約している人もいる。東京に滞在するときだけ利用する第二の拠点にするようだ。

キッチン家電は幅広くそろっていて、しっかり料理をしたい人も満足できそう(筆者撮影)

 契約は最短3カ月、最大11カ月となり、満期になった場合は契約更新ではなく再契約することで住み続けられる。現状はほとんどの人が最大期間で契約しているという。

 一般的な賃貸住宅のように2年間の普通借家契約で更新するスタイルを取っていないのは、「期間を決めて挑戦してほしいから」だと荒川氏は説明した。

 「ご自身で期間を決め、それまでに何かをやり遂げるための場所として活用してほしいと思っています。ありがたいことに、このコンセプトに共感して入居を決めてくれた方が多くいます」

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