商品開発は一旦完了したものの、課題は残っている。それは下校時の対応だ。軽量化にこだわった結果、下校時には保冷剤が溶けてしまうのだ。同社も課題として認識しているといい「帰宅時に冷却機能がなくなる点はやはり課題と捉えている。できれば帰りも冷たい冷却パッドを使いたいという声をいただいているため、引き続き開発は続ける」としている。
地元紙の神戸新聞は8月31日付の記事で、同市が校内の不要になった給食用の冷凍庫の再利用や、家庭用の冷凍庫を追加購入したと報じた。登校後にクラス単位で冷却パッドを回収し、帰りに受け取る方式で、下校時も冷たい状態で利用できる環境を整備したという。
「他の自治体からも問い合わせが増えている。会社としても、より多くの子どもたちに快適に通学してほしいという思いから、説明にうかがっている」。セイバンの担当者は発売後の反響をこう明かす。各メディアで商品の開発劇が報道されたことで、その反響は大きいようだ。
同社は「今後も多くのお子さまに使っていただけるよう、生産体制を整えて大口の発注にも対応できるように準備していく」としている。
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