同店がオープンから2週間で約3000人がレジで購入している。買い物をしないで店を出た人を含めると、約5000人が来店していると同社は分析している。
具体的にどのような商品が売れているのか。芹澤氏は「ダントツ1位は新商品の『プラス糀 塩糀パウダー』です。スーパーマーケットでよく売れている当社商品は、みその『料亭の味』シリーズなのですが、それとはまったく違う結果に興奮しています」と驚きを隠さない。
「プラス糀 塩糀パウダー」は生塩糀を使いやすくしたパウダータイプの商品で、スーパーなどに並び始めたのは9月上旬だ。同社が手掛けている「塩こうじ」と比較すると漬け時間は半分というのが特徴。パッケージでは「まぶして5分」「やわらかジューシー」とアピールしている。塩こうじ自体が伸びているカテゴリーであり、近年注目されている「時短」という点も支持されている背景にあるとみられる。
「新商品」といったPOPが付いておらず、陳列しているのも特に目立つような場所ではない。安売りもしていない。言葉を選ばず説明するなら、ただ棚に置いているだけの商品だ。発売したばかりで、知名度が特別高いともいえない。
この塩糀パウダーが象徴するように、同店舗の売り上げ上位にランクインしているのは秋冬の新商品が中心で、スーパーの傾向とは異なるという。
マルコメの営業担当者が小売業者に新商品を提案する際、「この商品は本当に売れるのか」という壁を打ち破る必要がある。販売企画などを担当する芹澤氏は「直売所の反響を営業担当者に伝えることで、商談に良い影響が出る可能性があります」と手ごたえを感じている。
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