来店客の行動を観察していくつか興味深いことも分かってきた。
例えば、商品パッケージの裏面に記載されている原材料名をしっかり確認するケースが想像していたより多かったことだ。前述した売れ筋の「塩糀パウダー」は、原材料名が「米こうじ粉末(国内製造)、食塩」とシンプルなのが特徴で、健康志向の消費者が購入する決め手になった可能性もある。原材料についてしっかりアピールすれば、さらに売り上げは増えるかもしれない。
来店客の年齢層が幅広いことも意外だった。同店では業務用みそ汁サーバー(1杯100円)を設置しており、ビジネスパーソンが持ち込んだおにぎりと一緒に店内で楽しむシーンがよく見られる。一方、学校帰りと思われる学生もみそ汁を飲んでいるという。高田馬場付近には大学や専門学校が多いことが影響している可能性は高いものの、若者がマルコメ商品と接する場となっている。
入店してすぐに「マルコメの商品ってこんなにあるんだ」と驚くお客も目立つという。「マルコメ=みそ」というイメージを抱く人は多いが、同社の扱っている大豆商品や糀関連商品を知ってもらうショールームとしての役割も果たしている。
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