満足度が高い高級ホテル 3位「ホテル日航」、2位「京王プラザホテル」、1位は?(2/2 ページ)

» 2023年11月28日 07時00分 公開
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料金評価を中心として宿泊客満足度は低下

 宿泊客満足度は、前々回調査(21年11月発表)と前回調査(22年11月発表)ではコロナ禍前の19年を大きく上回っていたが、今回は前回調査に比べ「ミッドスケールホテル部門」でマイナス30ポイント、「エコノミーホテル部門」でマイナス19ポイントと低下した。両部門で「料金」評価の低下幅が最も大きく、「ミッドスケールホテル部門」でマイナス36ポイント、「エコノミーホテル部門」でマイナス27ポイントとなった。

photo ホテル宿泊客満足度と再宿泊意向

朝食の評価は向上するも、喫食率は停滞

 宿泊客満足度がコロナ禍前よりも高い水準にとどまっている主な要因の1つは、朝食を中心とした「料飲」評価の高さだ。満足度を測定する7項目のうち、19年と比較して3部門共通で最も評価が向上。中でも朝食の「料理・飲み物の種類の豊富さ」「テーブル・椅子などの設備」が共通して大きく向上していた。

photo 朝食の提供内容と朝食満足度

 これらの提供の有無は朝食満足度に大きく影響し、全部門において提供があった場合の朝食満足度は、なかった場合よりも100ポイント以上上回っている。一方、現状の朝食の喫食率は「アップスケールホテル部門」で67%、「ミッドスケールホテル部門」で53%、「エコノミーホテル部門」で63%と、いずれも19年を5ポイント以上下回っている。

 同社は「朝食の質や評価が高まっているのに対し、依然として喫食率には向上の余地が見られる。朝食を始めとした『料飲』のさらなる充実や喫食率向上策の実施による、宿泊客満足度の維持・向上への寄与が期待される」とコメントした。

 調査は直近1年以内にホテルに宿泊した20〜74歳を対象に、9月中旬〜下旬にインターネットで実施した。調査回答者数はアップスケールホテル部門6812人、ミッドスケールホテル部門5505人、エコノミーホテル部門5264人。

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