この声を受けて、担当者は改善に着手した。
まず、低反発ウレタンを厚くすることでもっちり感を向上。「使っているうちに、クッションがペッチャンコになってしまう」「お尻や太ももが痛くなる」という声に対応するとともに、フィット感の向上を目指した。
「色がダサい」という声を踏まえ、同社の女性社員にアンケートを実施。新たに、ピーチ、ミント、セサミラテという「くすみカラー」を厳選した。これらは近年流行している色で、彩度が低くグレーっぽさがあるのが特徴だ。
ドンキでは、若者を中心にくすみカラーが支持されていることを受け、さまざまな商品に同色を取り入れている。具体的には、ノイズキャンセリング対応のワイヤレスイヤホン、おもちのような感触のサンダル、フリル付きラグ、フリル付きフロアクッション、ビーズクッションなどだ。商品担当者によると、ニーズを探るために同社が意見交換会を実施した際、Z世代を中心にくすみカラーが流行していることが判明したという。
ドンキは、21年2月にプライベートブランド(PB)「情熱価格」をリニューアルすると同時に、ダメ出しを募集する特設サイトをオープンしている。もっちリラックス低反発座椅子が生まれた背景にはこの改革がある。「色がダサい」とダメ出しされ、改良した新しい座椅子は利用者の支持を得られるだろうか。
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