「なんと、若者が忘年会したいってよ!」「えっ……マジで? なんで?」──そんな驚きの声が、昭和おじさん・おばさんから聞こえてきそうな調査結果が先日公表されました。
Job総研の「2023年 忘年会意識調査」で、今年の職場忘年会に55.8%が「参加したい」と回答。年代別には、20代の「参加したい派」が61.5%で最多となり、50代の52.9%を10ポイント近く上回っていたのです。
この数年は「若い社員のうち誰だったら、忘年会に誘っても大丈夫かな?」などと、誘うにも神経を尖らせていた中高年が増えていただけに、この結果はいい意味で衝撃でした。
一方で、先の調査では「忘年会で不要だと思うこと」のトップ3は「部下が上司にお酒を注ぐ」(48.6%)、「グラスが空いた人に次の飲み物を聞く」(43.3%)、「席順を気にする」(39.0%)で、「なかなかシビアだね?」と苦笑いした人も多いかもしれません。
個人的に、若者の飲み会意欲が高まった背景には、コロナ禍があると考えています。
実際、企業に講演会に行くたびに「コロナ禍に入社した社員が、会社に馴染めていない」という声を聞きましたし、若い世代からも「相手の顔をみて話をしたい」「家飲み、ちょっと飽きた」と、リア充(古いですね)を切望する声がありました。
そもそも「人」は「他者」と対面し、通じあい、協働することで生き残ってきましたから、私たちの心には「人と会って話したい」欲望がプログラムされています。忘年会や新年会は、その欲求を満たす手段の一つと考える若者が増えた、としてもなんら不思議ではありません。
しかし、ここで大きな問題があります。それは「飲み会に残業代は発生するか、どうか」です。
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