スシローは、回転寿司の新しい楽しみ方を提供する実験的施策として、大型ディスプレイとレーンを融合させた「デジロー(Digital SushiroVision)」を一部店舗に導入している。回転寿司のメインターゲットであるファミリー層に対して、どのような体験を提供しようとしているのか。小学校低学年の長男、保育園年長組の次男、妻、筆者の4人でデジローを導入している「スシロー新宿西口店」(東京都新宿区)を訪問してみた。
デジローは、横が約1.5メートル、縦が約0.5メートルの大型ディスプレイで、店内のボックス席に設置されている。言語は日本語や英語などから選択可能だ。
画面上に回転レーンが出現し、「本日の海鮮ユッケ」(100円)や「あん肝」(210円)など、皿にのった寿司が向かって右から左に動き始める。寿司以外のラーメン、ケーキ、フライドポテト、みそ汁なども出現する。
商品写真、名前、値段だけでなく、さまざまな演出が施されているのも大きな特徴だ。例えば、「活〆大切りブリ(炙り)」(1貫100円)には、「税込100円」「懐かしのポッキリ価格!」といった躍動的なキャッチコピーが添えられている。また、回転レーンの上には、期間限定のフェアやスイーツを告知するスペースもある。
気になった寿司をタッチすると、回転レーンの下にある注文待ち商品の箱に移動する仕組みになっている。いくつか選択した後に「注文する」を押すと、画面下にある「オートウェイター」と呼ばれる専用レーンに商品が運ばれてくる。
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