半数が「飲み二ケーション」不要と回答 理由は……?

» 2024年01月05日 08時00分 公開
[サトウナナミITmedia]

 忘年会に新年会……年末年始は職場の飲み会が増える。

 昨今話題になることが多い「飲みニケーション」について、現代のビジネスパーソンはどのような考えを持っているのか、ワークポート(東京都品川区)が調査を実施した。

photo 飲みニケーションに関するアンケート調査(写真AC)

半数が「飲み二ケーション」不要と回答 理由は……?

 働く上で飲みニケーションは必要だと思うか。「かなりそう思う」(11.3%)、「ややそう思う」(39.6%)を合わせた「必要派」は50.9%だった。一方で「全くそう思わない」(18.7%)、「あまりそう思わない」(30.4%)を合わせた「不要派」は49.1%となり、拮抗する結果に。

 必要派からは「普段は話す機会がない人とも話すことができるから」(40代・男性・機械系エンジニア)、「他部署・他職種の事情などが知れるから」(40代・男性・クリエイター)など、業務ではあまり接点がない相手と交流できる点をメリットとする意見が中心となった。

 また「仕事と関係ない話など、いろいろ話すことで人柄が分かるから」(30代・男性・システムエンジニア)、「職場とは少し違う顔を見ることができ、仕事以外の話をすることで上司や同僚への理解が深まり、接しやすくなると感じるため」(30代・女性・事務)など、業務外の会話によってコミュニケーションや理解が深まるとする声も挙がった。

photo 働く上で飲みニケーションは必要か(ワークポート調べ)

 一方不要派からは「出費が増えるし、貴重な自分の時間がなくなるから」(30代・男性・交通運輸)、「仕事の話や仕事上の人間関係構築は就業時間中にすればいいと思うから」(20代・女性・営業)など、仕事上のコミュニケーションにプライベートな時間やお金を使いたくない、仕事中にすべきとする意見が多く寄せられた。

 中には「職場の人間と仕事以外で関わりたくないから。逆に言うと、飲み会にも手当が出るなら別によい」(20代・男性・その他)、「お金にならない残業だと感じるから。手当が付くならウェルカム」(30代・女性・管理)など、職場の飲み会は仕事の延長だとし、残業代が出るならよいとする意見も。

 また「飲んだ勢いで暴言を吐く人や態度が大きくなる人がいるから」(30代・男性・営業)、「お酒が入るとセクハラ、パワハラ発言が増えるから」(30代・女性・事務)など、飲み会でのハラスメントを理由とする意見も集まった。

 忘年会に「参加したいので行く」とした人は45.1%と半数に満たない結果に。また、「参加したくないが行く」とした人は31.7%となり、合わせて76.8%が「参加」と回答した。

 忘年会に「参加したくないが行く」とした人からは「参加・不参加が人事評価に関係する半強制状態だから」(40代・男性・営業)、「参加必須と周知されており、正当な理由がないと休めないから」(30代・女性・医療福祉介護)など、欠席しようにもしづらい状況にあるとする意見が集まった。

 また、「できるだけ人間関係を円滑にしたいから」(20代・女性・営業)、「付き合いも仕事のため」(30代・女性・事務)など、参加したくないものの必要ではあると判断して参加する人も一定数いることが分かった。

photo 忘年会に参加する予定はあるか(ワークポート調べ)

 調査は11月28日〜12月5日にインターネットで実施。同社のサービスを利用している全国のビジネスパーソン、20〜40代男女621人から回答を得た。

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