生成AI活用が一気に浸透した2023年。記事の前編「2024年、生成AIはどう進化する? 2つの注目キーワード」では、23年の生成AIを「ビジネス活用」の視点で振り返り、24年はどう進化していくのか予測した。
一方で、読者の中には「ChatGPTをあまり活用できずにいた」という人もいるかもしれない。しかし、今からでも遅いことはない。記事後編では「英語のメールに返信する」「イベントの企画を考える」「身勝手な後輩への対応方法を相談する」――という3つのビジネスシーンを想定。生成AIにどのような質問を投げかければ課題解決に役立つのか、具体的なプロンプトを紹介したい。
ITジャーナリスト/ライター。生成AIやXR、メタバースなどの新しいテクノロジーを中心に取材。その他、技術解説やスマホ・ガジェットなどのレビューも。著書に『趣味のChatGPT』(理工図書)、『先読み!IT×ビジネス講座ChatGPT』(共著・インプレス)など。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。株式会社ウレルブン代表。XRと最新テクノロジーのWEBマガジン「TechComm-R」運営。
英文のメールを日本語に翻訳して内容を確認するだけであればGoogle翻訳やDeepL翻訳といった通常の翻訳ツールでも十分だが、返信のプロセスまで考えるとChatGPTを使うほうが効率的だ。
Google翻訳などを使って返信を書く場合、いったん日本語で全文を書き、それを英語に翻訳することになるため、手間がかかる上に書き出しや結びといった英文メールの形式などのルールも理解している必要がある。
ChatGPTなら「以下のメールを翻訳してください」というプロンプトと共に受け取ったメールの本文を貼り付けてメールを翻訳した後、返信したい内容を箇条書きにして「このメールに対して、以下の内容を盛り込んだ返信文を英語で書いてください」と指示するだけで、英文メールの形式で文面を生成できる。
必要に応じて「礼儀正しく誠実さが伝わる文面」といった文章のテイストの指示を加えることも可能だ。
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