生成AIを使うメリットの1位は「生産性の向上」で74%。2位は「労働時間の削減」(71%)となった。
回答者からは「英語を母語としている方からの問い合わせに対し、非常に役立っている。ただ、正しく変換されない場合もあり、翻訳後の確認は必須」(40代女性)、「自身がコードを入力する手間や修正の時間が削減される。社内ナレッジの作成も属人化を脱却したい企業にはうってつけだと思う」(40代男性)といったコメントが挙がった。
生成AI使用上の懸念点として多く挙げられたのは「誤情報の発信」(60%)、「真偽の確認に手間がかかる」(53%)、「機密情報の漏えい」(49%)、「著作権・商標等の侵害」(47%)などだった。
生成AIを「使用していない(使う予定もない)」と回答した人の理由として最も多かったのは「自身の業務において必要性を感じない」で43%。以降は「使い方が分からない」(34%)、「情報が正確か不安」(25%)と続いた。
生成AIの進化によって、今後職を失うことや、会社・業界へ及ぼされる影響などに対して「不安がある」とした人は27%だった。職種別で見ると「クリエイティブ系」は56%が不安視している一方、「コンサルタント系」では60%が「不安はない」と回答。職種別で大きく差が見られる結果となった。
年収別で見ると「年収1000万円以上」とした人の49%が「不安はない」と回答。一方で「1000万円未満」では「不安はない」という回答は34%にとどまった。
不安が「ある」とした人からは「事務職で職を失う可能性が高いから」(30代女性)、「仕事が簡略化されているという報告をよく聞くため」(40代男性)といった意見が集まった。
一方で不安が「ない」とした人からは「新たな仕事が増えるだけだと思う」(30代男性)、「結局は人間が管理する部分があるため、仕事の内容が変わるだけだと思う」(40代男性)などのコメントが寄せられた。
調査は、2023年9月11日〜11月9日にインターネットで実施。同社の運営する転職サイトを利用する35歳以上のユーザー1434人から回答を得た。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング