70年代に流行った「色変わりペン」が人気 51万本も売れた秘密を聞いたサンスター文具のデコット(4/5 ページ)

» 2024年02月19日 07時00分 公開
[小林香織ITmedia]

第二弾は「色変わり」も追加して16色を展開

 第一弾のヒットを受けて、23年12月には第二弾の「デコット2」を発売。第二弾は白抜きに加えて、色変わり(共に全8色)タイプもあり、全16色を展開している。

白抜きマーカーはハッキリした色合いを採用し、白抜きがより目立つようにした(サンスター文具提供)
第二弾は、2色を組み合わせた「色変わり」タイプも発売(サンスター文具提供)

 「色変わりは検証に時間がかかるため、先延ばしにしていた事情があります。色の組み合わせのバリエーションが無数にあるので、どんなものが好まれるのか社内で検証しました」

女性社員を中心に社内でアンケートを取り、色の組み合わせを決めたという(筆者撮影)

 最終的に人気を集めた組み合わせを中心に選びつつも、それほど人気ではないが色の違いが分かりやすい「イエロー×バイオレット」といった組み合わせも採用した。商品として打ち出す際にインパクトが出しやすいと考えたためだ。

 第一弾が好評だったこともあり、第二弾は発売から数日で出荷数が約27万本に達した。複数種類を買う人もいて、中には全種類をまとめ買いする人も。セット商品は用意しなかったが、「色で迷ってしまうため8本セットがあれば買いやすかった」という要望が多数あったと大杉氏は明かした。

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