ほかの私鉄も見てみよう。東急電鉄が発表している23年3月の有価証券報告書によると、東急はグループ全体では生活サービス事業の従業員が鉄道事業の従業員よりも多く、交通事業の営業収益は1840億5400万円、営業利益は85億3800万円であるのに対し、生活サービス事業の営業収益は5172億2500万円、営業利益は110億7800万円となっている。
不動産事業は従業員こそ交通事業と比較して少ないが、営業収益は2204億2000万円、営業利益は288億4400万円と、交通事業より「稼げる」構図となっている。では、東急グループはどんな事業を行っているのか。
乗り物では、鉄道以外にもバス事業や、仙台国際空港の運営などを行っている。不動産では、宅地や住宅の販売、不動産仲介、オフィスビルなどの賃貸などがメインだ。建設業も不動産事業に含まれている。
生活サービス事業は百貨店やスーパー、ショッピングセンター、クレジットカード、ケーブルテレビ、広告など幅広く扱っている。ほかにも、ホテル事業なども展開している。
鉄道会社といえども、幅広く事業を扱っているのが東急である。
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