リテールメディア以外にも、テレビCMやSNS広告など選択肢はたくさんあるが、なぜコカ・コーラはリテールメディアを活用したキャンペーンの実施を決めたのか。
「そもそもコンビニエンスストアは、商品認知とトライアルの獲得ができる点において非常に重要なチャネルです。リテールメディアは店頭のお客さまの購買に最も近い場所でコミュニケーションが取れるため、一定の効果やインパクトを生める点に魅力を感じ、今回出稿を決めました」(日本コカ・コーラ 香川さん)
購買に近いメディアへの広告出稿ということで、食欲や購買意欲を喚起する「シズル感」を意識したクリエイティブ設計にこだわった。FamilyMartVisionは動画なのでシズル感を伝えやすい。見た人の食欲をかき立てられるよう、コカ・コーラの“しゅわしゅわ感”やファミチキがジュワッと上がってくるシズル感を、音と映像で表現した。
「他にも『シンプルに強いものにしよう』とずっと話していましたね。店頭訴求では、シンプルなメッセージが一番影響力があるので、『ファミチキにはコーク』という大きなキャッチコピーと、『一緒に買うと100円引き』というメッセージ2点を訴求しています。
また、(3つのスクリーンで構成された)FamilyMartVisionをどう使用するかについてはかなり議論を重ねました。『ファミチキ×コークで100円引き』というメッセージは3面をフルで使うなど、画面の使い方にもこだわってます」(ゲート・ワン 速水さん)
「リーセンシー効果(直前に接れた広告が購買に影響を与える効果)が高いというリテールメディアの特徴を生かしたクリエイティブを、3社で意見交換しながら、お互いのこだわりを落とし込むことができたのはよかったですね。その結果、ファミチキ×コークを思わず買ってしまったり、買いたいと思ってもらえたり、顧客にアプローチできたと感じています」(日本コカ・コーラ 香川さん)
サイネージでは午前11時〜午前5時まで、大体5分に1回のペースで動画広告を配信。放映回数の合計は900万回を超えるという。
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