そういったことを前提にしつつ、ここからは主な漁法とその強みをご紹介しましょう。
(1)まき網漁
表層に泳ぐ魚を網で囲って揚げる漁法です。アジ、サバ、イワシなどの群れで泳ぐ魚を獲るのに適しています。同種の魚をまとめて漁獲できる点が強みです。
(2)曳き網漁
水中に網を入れ、それを曳くことで魚を獲る漁法です。しらす漁も原理的にはこの方法です。また、海底付近を曳くのが底曳網です。浅いところだけでなく水深200m以上の深海でも行え、さまざまな水深でさまざまな魚をまとめて漁獲することができるのが強みです。
(3)定置網漁
魚が回遊するルートに網を設置して網の中に誘い込む漁法です。主な魚種を狙って設置することがほとんどですが、結果としてさまざまな魚が入ります。魚体に負荷が掛かるのが網を揚げる一瞬なので、網漁の中では傷みを抑えられるのが強みです。
(4)刺し網漁
細い糸の網を水中に張る漁法です。しばらく設置しておくと、泳いできた魚が網に刺さります。それを揚げて魚を網から外してやることで漁獲します。網漁の中では、小さな船でも操業が可能で、釣り漁よりは量が獲れるのが強みです。
(5)一本釣り漁
釣り糸に針を付けて魚を1匹1匹釣り上げる漁法です。魚が擦れることが少なく、掛かってすぐに揚げられるため、鮮度抜群な魚を提供できることが強みです。また、小さな船でも操業できることも利点です。
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