5社に1社、Z世代の受け入れ方法見直し 「給与」「配属」抑えた最多の対応は?時代の変化

» 2024年03月21日 09時00分 公開
[季原ゆうITmedia]

 就職情報サイトを運営する学情(東京都千代田区)が、企業・団体の人事担当者を対象に「新入社員の仕事観」について調査を実施した。Z世代の採用にあたって、企業側が見直したこととは何か?

photo 「新入社員の仕事観」について調査を実施(出所:AC写真)

「配属方法」「給与体系」の見直しが上位に ダントツの1位は?

 Z世代の採用や新入社員の受け入れについて「価値観の変化を感じる」とした人は24.7%だった。「どちらかといえば感じることがある」と合わせ、6割以上の人事担当者が価値観の変化を感じていると回答した。

photo Z世代の採用や新入社員の受け入れにおいて価値観の変化を感じるか(出所:プレスリリース、以下同)

 回答者からは「成果や成長を意識する若手が増えている」「自身のキャリア形成への関心が高い」「『今の自分の気持ち』を大切にしたいと考える若手が増えている」などといった声が挙がった。価値観の変化や「キャリアの自律」への関心の高まりを受け、新入社員の受け入れ方法や人事制度を変更したかの質問には「変更した」が20.5%、「変更はしていないが、変更を検討している」が37.5%だった。

photo 新入社員の受け入れ方法や人事制度を変更しているか

 新入社員の受け入れ方法や人事制度について、変更したこと・変更を検討していることとして最も多かったのが「研修制度」(60.7%)だった。以下「配属方法」(39.3%)、「給与体系」(35.4%)と続いた。

photo 新入社員の受け入れ方法や人事制度について変更したこと・変更を検討していること

 回答者からは「座学研修から、体験型研修に研修プログラムを見直した」や、「配属にあたり、本人の希望やキャリアプランを確認するフローを設けた」、「能力や成果に応じて、昇進・昇給しやすい制度に変更した」などの声が寄せられた。

 調査は2月22日〜3月1日、企業・団体の人事担当者を対象にインターネットにより実施した。有効回答数は617社。

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