現在、漁業の世界では、「魚が獲れなくなった」という話をよく耳にします。
例えば、ここのところ続いている「サンマの不漁」。かつて1尾100円以内で買えていたものが、現在ではその倍以上することも普通になってきました。「このままではサンマが食べられなくなるのでは?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここからは、サンマのような「魚の資源変動がなぜ起こるのか」という話の基本的なところからしていきましょう。
実は、サンマが獲れなくなるという現象は、1970年代や1980年代にもありました。2020年に水産研究・教育機構のサンマの資源について調査研究を行っている研究員にうかがったところ、かつてと今の海の状況は似ているとおっしゃっていました。
サンマに限らず、「魚の資源は自然に変動する」ということは、さまざまな研究で言われています。
これに対して「サンマがいなくなったのは獲りすぎたからだ」という人がいます。特に近年サンマは、台湾や中国などでも人気で、日本以外の船もサンマを獲るようになりました。
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