次に、「管理職転職者」と「非管理職転職者」を、年収面や仕事への満足度で比較した。
管理職転職者、非管理職転職者それぞれに転職前後の年収を聞いた。管理職転職者の転職前の年収は30代で平均606万1000円、現在の勤務先に転職を合意したときの年収は平均659万円と、転職前後で年収が平均52万8000円アップしていることが分かった。
40代の転職前の年収は平均671万1000円、転職合意時の年収は平均731万1000円で平均60万円アップ。30代は平均8.7%、40代は同8.9%給与アップしていた。
一方で非管理職転職者は、30代で転職前の平均年収が443万円、転職合意時の平均年収は448万1000円で、平均5万1000円アップ(平均1.2%アップ)にとどまった。40代では転職前平均年収が474万円、転職合意時の平均年収は482万2000円で8万2000円アップ(平均1.7%アップ)だった。管理職転職者の方が転職による給与のアップ率が高い傾向にあることがうかがえた。
転職後の満足度についても調査した。「総合的な満足度」「給与」「裁量・責任範囲」「仕事のやりがい」「職場の人間関係」「ワークライフバランス」「仕事の面白さ」の7項目のすべてで、管理職転職者は非管理職転職者よりも満足している人の割合が高い結果となった。
特に満足している割合に差があったのは「仕事の面白さ」で、管理職転職者の65.7%が満足している(「満足している」と「やや満足している」の合計)と答えたのに対し、非管理職転職者では51.2%にとどまり、14.6ポイントの差が生じていた。
次いで「給与」(管理職転職者62.1%、非管理職転職者の48.5%、13.6ポイント差)、「仕事のやりがい」(同65.2%、54.1%、11.1ポイント差)だった。
また「ワークライフバランス」に関し、大きな差はなかったものの管理職転職者の64.8%が満足していて、非管理職転職者61.9%を上回る結果となった。
管理職転職者に、転職後に勤務時間が増えたかどうかを聞いた。半数以上の50.8%が「あまり変わらない」、27.1%が「増えた」、22.0%が「減った」と回答していて、7割以上(72.9%)は労働時間が増加していない。
Indeed Japanは「管理職の採用を進める企業は、求職者に対して自社の管理職のワークライフバランスや新たに身につくスキルやどういった機会があるかなどをアピールすることも重要であると考えられる」とコメントしている。
本調査は、現在就業中(正社員)の20〜59歳で、直近5年以内に転職活動(応募)を行った男女が回答した。期間は2月21〜26日、有効回答数は1万5014人(追加調査1005人)。
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