フットマークは24年3月、通学にランドセルを使用している小学1〜3年生とその親1200組を対象に意識調査を実施した。
子どもが通学時にランドセルを重いと感じているか尋ねると、全体の91.4%が「ランドセルが重い」と回答した。また、ランドセルの重さは平均4.13キロだった(23年に実施した調査では同4.28キロ)。
近年はコロナ禍の影響やICT教育の推進により、タブレットやノートPCが支給されるようになった。また、道徳や英語が教科として新しく加わったり、教科書のページ数が増えたりしている。
置き勉(学校に教科書や教材を置いておくこと)は学校現場に浸透しつつあるが「支給されたタブレットは家で充電しないといけない」「学校に置くと盗難・紛失の恐れがある(鍵付きロッカーがないため)」「家庭内学習(予習・復習)の重視」などにより、ランドセルの中身が劇的に減ることは難しい。
ラクサックを開発した同社の佐野玲子氏には現在、小学6年生と2年生の娘がいる。どちらも小柄で体重が軽く、登校時に「ランドセルが重い」と訴えていた。教科が増えるに従って、ランドセルを背負うと猫背になったり、バランスを崩して転んでしまったりしていたという。
また、消費者から「小柄な子ども向けのサイズがほしい」という声が寄せられたため、今回のより小さなタイプの投入に至ったという。
軽く感じる工夫をしたランドセルを3サイズ展開するフットマーク。価格も、一般的なものと比べると安価になっている。小学生の成長に合わせて気軽に買い替えるというコンセプトは消費者に受け入れられるか。
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