ホンダが中国でEVの新シリーズ「Y」を投入へ 第1弾のSUVを発売

» 2024年04月17日 06時57分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 【北京=三塚聖平】ホンダの中国現地法人は16日、中国市場で電気自動車(EV)「Y(イエ)」シリーズを新たに投入すると発表した。中国で新たに開発したEV専用のプラットフォーム(車台)を採用する。中国市場において今年末にシリーズ第1弾を投入し、2027年までに計6車種の発売を計画している。

photo ホンダの中国現地法人が公開した電気自動車(EV)「Y」シリーズの「YGTコンセプト」=16日、北京市(三塚聖平撮影)

 北京市内で同日開いた発表会で、シリーズ第1弾となるスポーツ用多目的車(SUV)の「YP7」「YS7」と、第2弾のコンセプトモデルとなるセダンタイプの「YGTコンセプト」を世界初公開した。3モデルは、今月25日に開幕する北京国際モーターショーでの一般公開を予定している。ホンダはEVシリーズ「e:N(イーエヌ)」も展開している。

 ホンダは中国市場で35年までに同社の新車販売全てをEVにすることを目指す。ホンダの中国合弁会社は湖北省武漢市と広東省広州市でEV専用工場の建設をそれぞれ進めており、いずれも今年後半の本格稼働を計画している。

 ガソリン車で優位を誇ってきた日系メーカーだが、近年は急速なEV化が進む中国で苦戦を強いられている。ホンダはEVの新商品投入を急ぎ、巻き返しを図ろうとしている。

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.