ローソンの「韓国コスメ」がバカ売れ 7カ月で200万個も売れた「4つ」の秘密緊急購買から「目的買い」へ(2/5 ページ)

» 2024年05月07日 05時30分 公開
[小林香織ITmedia]

韓国の大人気コスメブランドと共同開発

 ローソンと協業したロムアンドは、韓国企業のiFamily SCがパーソナルカラー専門ビューティークリエイター、ミン・セロム氏と2016年に共同で設立した。こなれ感を演出する発色や1000〜2000円ほどの買いやすい価格帯、パッケージのデザイン性などがZ世代に高く支持されている。

ロムアンドの定番人気商品「ジューシーラスティングティント」の新製品、写真は「ロムアンドルティント38 ブリーズフィグ 5.5g」(1320円)(提供:ロムアンド)

 2019年に日本で発売したところ、発色とツヤ感が持続する「ジューシーラスティングティント」がSNSで話題になり、アイシャドウやマスカラなど幅広いカテゴリーで注目が集まっている。韓国コスメの人気ランキングで必ずトップ3に入るなど、名の知れたブランドに成長しているのだ。

 そうした点に着目したローソンは、新化粧品ブランドの共同開発をロムアンドに打診。日本市場でのさらなる開拓を目指すロムアンドはこれを承諾し、コラボレーションが実現したそうだ。

 2023年3月末に、リップ(8品)、マスカラ(2品)、アイシャドウ(5品)、アイライナー(2品)、アイブロウ(2品)、ファンデーション(2品)、ネイル(4品)のカテゴリーで計25品を発売。その後、期間限定品や追加アイテムも扱い、現在のラインアップは29品(定番商品のみ)となっている。

一般的な商品の約3分の2のサイズにリサイズして低価格に。「メロウアイパレット」(全3種:1350円、写真左)と「グラッシーバーム」(全3種:各880円)(提供:ローソン)
店頭ではシリーズだと一目で分かるように展開している(筆者撮影)

 商品開発でこだわったのは、「サイズ感」「価格」「発色」「パッケージ」の4点だという。気軽に試しやすく小さなカバンにも入るミニサイズにして価格帯を抑え、一部の商品を除いて1000円以下に設定している。

ロムアンドで定評のある「カラー展開」にもこだわった(提供:韓国高麗人蔘社)

 ほどよく肩の力が抜けたようなオシャレさを演出するカラー展開も、工夫の一つ。パッケージは中身が見える透明プラスチックではなく、韓国コスメに多い「紙」のパッケージを採用し、ブランドの世界観を統一している。

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