クルマの価格を引き上げているのは高級車、それも飛び切りのクルマだという見方もある。フェラーリやランボルギーニに代表されるスーパーカーブランドは、通常の生産モデルに加えてさらにプレミアムな限定車を時折リリースする。
それは当然のごとく奪い合いになって、抽選の結果手に入れたオーナーが即転売しても利益が出るような状態になっている。
しかもその抽選に参加できるのは、歴代のスペチアーレ(限定車)を全て購入している顧客のみという条件を付けるブランドもある。こうすることで、世界中の富裕層を相手に安定した利益を得ているのだ。富裕層にとっても、限定車を手に入れることは絶対に損をしないビジネスのようなものになりつつある。
他にも限定車を購入する条件として、高級車を数台購入して登録し、即売却することでディーラーの登録台数稼ぎの手伝いをさせられるケースもあるようだ。
こうした状態を見るとバブル景気を思い出すが、こうして札束で殴り合っているのは富裕層だけであり、むしろ庶民は日用品の値上げに悲鳴を上げている状態だ。日本でも格差が広がっていることを感じさせる。
なぜクルマは高くなってしまったのか 高額化に恩恵を受ける人も
クルマの“顔つき”はどうやって決まる? デザインに表れる思惑とは
ハイブリッドが当面の“現実解”である理由 勝者はトヨタだけではない
アップルはなぜ「自動運転EV」の開発を終了したのか 考えられる理由は3つある
「アジアでBEV出遅れ」は好機になる? 日本車が再び選ばれるようになる理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング