皮だけ弁当が生まれた背景には偏愛めしシリーズの「欲望のままに作った厚切りロースのピラミッ丼」(648円)のヒットもある。「市販の弁当は肉が薄すぎる」「米よりとにかく肉が食べたい」というコンセプトの商品で、厚切りロースが山のように盛り付けられているのが特徴。現在は、偏愛めしの弁当部門で売り上げ1位となっている。ピラミッ丼を開発した社員が「私自身、いつも焼肉弁当を食べているときに、肉が先になくなりご飯が余ることに涙しておりました」と説明するほどに思い入れがある商品だ。
このように、ピラミッ丼は肉に対する社員の欲望を素直に反映している。そこで、偏愛ポイントを肉から皮にずらすことで、「実は皮のほうが好きなんだよね」と考えている消費者に刺さるのではないかと考えたという。
単なる“悪ノリ”とも思える偏愛めしシリーズだが、実は消費者に受け入れられるかどうか担当者は不安を感じていたという。
「私は通常の弁当も開発していますが、偏愛めしについては開発時に『尖りすぎていないだろうか』と常に意識しています。しかし、皮だけ弁当を紹介するX(旧Twitter)の投稿に2.5万の『いいね』が付いているのを発売後に見て、反響の大きさに驚きました。また、お客さまから『ドンキは分かってる』といった声をいただき、とても勇気づけられました」(担当者)
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