カルネヴァーレ社によると、こうした弁当は「日本初」だという。冷たくてカタイ肉よりも、「焼き立てのほうがおいしい」という声は多いはず。だが、これまで存在しなかった。なぜか。この疑問について、鳴坂さんは「固定観念があるからではないか」と見ている。
焼肉を食べるのは、家または店が多い。両者の違いは「設備」である。家で肉を焼くと、煙がたくさん出るので、部屋がくさくなる。油が飛び散るので、床が汚れてしまう。あと片付けが面倒だから……といった理由で、焼肉店に足を運ぶ人も多い。というわけで「焼肉=外食」といったイメージが強く、どうしても「焼肉=弁当」といった発想にならなかったのではないかという。
さて、これまでになかった焼肉弁当は、どこまで支持を集められるのか。風が強ければ炭に火をつけるのは難しくなるが、人気の“火”は風が吹けばつくかもしれない。
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