百貨店では円安を追い風に、高級ブランドなど高価格帯の商品が売れている。対してディスカウントストアであるドンキは、売れる商品の傾向も異なる。最も売れている商品ジャンルは菓子類、日焼け止めなどの化粧品関連だ。
一方で、かつて「爆買い」の対象だった家電関連商品は、コロナ前ほどの勢いはないという。「家電の売れ行きは2019年当時と比べると少し勢いが落ちている印象。例えばドライヤーなど高価格帯の理美容家電がかつての売れ筋だったが、当時と比べると販売額は減っている。買うものの傾向が確かに変わってきているなと感じる」(秦氏)
渋谷ドンキでは、入口前で写真を撮る人も多数いた。秦氏は、渋谷の観光名所であるハチ公像、スクランブル交差点のようにドンキも“観光地化”しているのではないかとした上で、そうなった理由として「海外出店」が影響しているのではないかと分析する。
「東南アジアを中心にドンキの海外業態『DON DON DONKI(ドンドンドンキ)』がオープンしたことも関係しているのではないか。DON DON DONKIは日本のドンキとは全く雰囲気が異なるのだが、SNSなどでそれを知り、『日本に行くなら日本のドンキにも行ってみようと思っていた』と答える人は多い。海外進出の副産物だと思う」
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