検索エンジンといえば「Google」というイメージがすっかり定着していますが、Microsoftが提供する「Bing」の利用者が近年世界的に増えていることをご存じでしょうか。
ChatGPTで知られる米OpenAIに出資したMicrosoftは、Bingに生成AIのチャット機能を組み込んだ「Microsoft Copilot(コパイロット)」をリリースしたり、生成AI検索「SearchGPT」の試験提供を発表したりと、生成AIサービスでGoogleを一歩リードするまでになっています。
そんなMicrosoftのBingはどのような検索エンジンなのか。本記事では、ひそかに注目を集めているBingについて解説します。
2022年のMicrosoftの発表によると、現在のBingを搭載したブラウザ「Edge」の利用者は全世界で月間8億ユーザーで、過去6年間で着実に利用者が増えています。特にStatcounter Global Statsの2022年時点の調査データでは、日本国内のデスクトップの検索シェアがGoogleの72%に対してBingが16%となっており、Yahoo!の10%を抜いてデスクトップでは国内2番目です。
その理由としては、コロナ禍におけるPCの利用時間の増加が挙げられます。世界のOSのシェアはWindowsがダントツのため、OSに基本実装されているEdge(Bing)の利用も増加したと考えられます。
ユーザー層の内訳では、特に単価が高めの商品の検索をするミドル層と、PCと初めて出会う若者層の増加が特徴的です。若者層については、コロナ禍におけるオンライン授業でWindows搭載のPCを使う機会が多く、その影響でBingの利用が増えたと考えられています。
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